お家づくりの時に思っている事
基本的に無垢材、自然素材を使い、できるだけ自然の風、自然の光を感じられる生活ができるよう色々と工夫をして、お住まいになる皆様が健康に仲良く過ごせるお家づくりを心がけています。
少しでも使い勝手が良くなるよう時間をかけて考え、少しでも居心地がよくなるよう時間をかけて一つ一つ物事を考えていきます。例えば物入の扉を右に開くか左に開くかで悩み、そこに半日を費やす事もあります。
お家を設計する中で適当に決める事は一つもなく、そういう小さな事一つ一つのすべてに理由があるお家を日々考えています。
「機能美」という言葉が好きです。
理由もなく、ただ格好良くなるからという理由で余計な物を付属させたり、構造的に無理な事をするのはあまり好きではないです。住み心地や機能性、構造の事も考えたうえで、それが美しさに繋がるのが一番良いと思っています。余分な費用、余分な資源も使わないですみます。(理由等をご説明した上でお施主様が希望された場合、自分の考えを押し付ける事はございません)
僕は今まで、設計事務所勤務の後、職業として大工仕事を経験してから工務店での住宅設計を長年してきましたので、自分の事を建築家だとは思っていません。
その分、お施主様とより近い存在でいられるかなと思っています。
「お客様は神様です」という言葉は間違った意味で使われる事が多いですが、正しい意味は、雑念を払ってまっさらな心でお客様と向き合うという、自分自身の心構えを現した言葉だそうです。
僕はお施主様、工務店様、職人様、材木屋さん他僕たち設計者、皆が上下の無い同じ立場だと思っています。
材木屋さんに金額に見合った木材を提供してもらって、工務店様、職人様には報酬に見合ったお仕事をしてもらって、お施主様は支払った金額に見合うお家を手に入れる。これって普通の事だと思うのです。
理想論かもしれませんがそこに上下関係はなく、お施主様を含む皆が一つのチームとして共にお家づくりをして、工事に携わった皆様に良い仕事をしたなと思っていただけて、お引き渡しの時にお施主様に心から喜んでいただける...
そういう家づくりをしていければ幸せだなと思います。
そのうえで僕もちょっぴりでも儲かればもっと幸せですけど😊
正しい意味での「お客様は神様です」は、もちろん心しています。